三代目 [その6]
新型ロードスター試乗記。いよいよまとめです。
【まとめ】
さて、各部の印象を述べてきたわけですが、全体の感想をまとめると、なかなかよくできていて、しかも、開発側がどんな車を作りたかったかというのが、よく伝わってくる車に仕上がっています。
先代よりも(寸法は)大きく、(重量は)重く、(値段は)高くなっているわけですが、それを納得させるだけの内容を持つ車だと思います。
しかし、これまでのロードスターにあったオーナーが手を加える余地があまり感じられないという点は正直感じられ、この点が気に入っていた人には評価が分かれそうな気がします。
さて、ロードスターという車、初代(NA)が約42万台、先代(NB)が30万台生産されたといいます。
この数を見るまでもなく、一時期は世界的に絶滅種であった軽量級の2座のオープンスポーツカーをよみがえらせ、世界中のメーカーからその追従者が出る原動力なった歴史に残る車だといっても過言ではないでしょう。
これまでにできあがったロードスターという「ブランド」を前に、21世紀の新しいロードスター像を造り出すという作業の難しさは想像を絶するものがあったと思います。
「変わっているのに、変わっていない」という印象を受けるのは、ある種の両刃の剣であることを承知の上で、これまでに築いてきたものを尊重しながら新しい「息吹」を吹き込みたいという、開発サイドの試みは概ね成功しているのではないかと思っています。
世間でNCECという新型がどのように評価されるのかは判りませんが、個人的にはこれまでのロードスターと同様、高い満足感を与えてくれる車ではないかと感じました。
長々と駄文にお付き合い頂き、ありがとうございました。
そんな忍耐強い皆様へのおまけ(!?)です。
« 三代目 [その5] | トップページ | 太っ腹っ!! »
この記事へのコメントは終了しました。
コメント