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2005/08/02

異色の軽

「おはよう函館山」で拝見させていただいたクルマの中から個人的に惹かれた3台目は初代ミニカです。
どうやら常連さんのようであります。
050724_minica_001この個体は、フロントマスクなどから後期型だと思われます。

1961年に登場した軽ライトバン三菱360をベースに、フロントはグリルのみを変更し、Bピラーから後ろをノッチバックボディに作り替えて、軽乗用車市場に参入したのが、このクルマです。

当時の軽自動車はスバル360にみられるようにリアエンジン、リアドライブ方式を採用したものが主流でしたが、三菱はフロントエンジン、リアドライブ方式を採用し、当時の軽自動車の中では異色の存在でもありました(その後、ダイハツ・フェローがFRも採用しますが、その先駆けでありました)。

この後、ライバル達は次々にフロントエンジン、フロントドライブ方式に移行する中、ミニカは1984年のモデルチェンジまでFR方式を守り続けます。
ある意味で、FRのミニカというのは、永くモデルチェンジを行わなかったデボネアと並んで、堅実なイメージのあった三菱の権化のような存在のような気もします。

050724_minica_002こうやって初代ミニカのスタイリングを見ていると、サイズの制約がある中で、なかなか綺麗にまとめられたスタイルであると思います。
テールフィン状のテールランプ部や、Cピラーとリアウィンドウ部の造形には、同時期のアメリカ車の影響を見て取ることができるのは興味深いところです。
リアウインドウをほぼ垂直にして後席のヘッドルームを稼ぐなど、細部も限られたスペースを使う工夫も随所にあることに気づかされます。

さて、初期の軽自動車を、その名の通り「自動車未満」として評価しない向きもあるようです。

しかし、実用的かつ合理的、それでいて低廉であるといった難しい命題を満足させ、更に厳しい競争の中、商品として魅力的であるためにと働いたエンジニアやスタイリスト達の努力の跡を感じることができて、多くの国民に愛された小さなクルマ達は尊敬に値するといっては言い過ぎでしょうか。

そして、安全性、快適性の向上という錦の御旗の下、大きくなり続けるクルマ達に囲まれて暮らす今日のわたしたちに、この小さなクルマ達は我々が失ってしまったもの、そして必要なことはなにかと、問いかけているような気すらします。

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