函館大手町ハウス

本日のポタリングの休憩場所は「函館大手町ハウス」。
ここは旧北海道漁業公社の建物で、元々は浅野セメント(現、太平洋セメント)の函館営業所だった建物。

しばらく空き家で放置されていましたが、一昨年新しいオーナーの手に渡り、改修されて再オープンしています。

以前から函館に残る古い建物の中でも気になる存在で、朽ちるに任せる状態で気をもんでいましたので、そのニュースを聞いたときには、ほっとすると共に嬉しかったのを覚えています。

1階は「テュ・プランド・デュ・テ」というカフェになっており、一度入ってみたいと思っていましたが、なかなか都合が合わず、今回やっと念願を果たせました。

中に入ってみると、期待に違わぬいい雰囲気の建物で、満足して帰って来ました。

修復の様子がこちらのサイトで紹介されていますが、修復に際しては大変なご苦労があったことが偲ばれます。

個人的には、古い建物が並ぶ街並みも函館の街の魅力のひとつだと思っています。
西部地区を中心とした地区には、空き家となって土に還るか解体されるのを待っているような古い建物が多く存在します。
それらの中には建てられた時代毎の流行とか様式がよく反映された興味深い建物も少なくありません。

それらの建物を保存し、利用するためには、建物自体の老朽化や、保守にかかる費用、そして何よりもそこに入居する人がいるのか、等々、沢山の問題があるのは承知しています。
しかし、街に残された大事な遺産ともいえる古い建物を活用して、新しい函館の魅力を創り出していく、いい知恵はないでしょうか。