GMCユーコン・デナリ (GMC Yukon Denali)
「フルサイズ」のアメ車をもう1台。
GMCのフルサイズ・ピックアップ「シエラ(Sierra)」ベースのSUV、ユーコンです。
シボレー・タホ(Chevrolet Tahoe)、キャデラック・エスカレード(Cadillac Escalade)の兄弟車ですが、他の兄弟達と比べると日本ではあまり見かけないような気がします。
ちなみにこの車はGMCブランド共通の上位モデル「デナリ」ラインです。
上級モデルだけあって、内外装共にフル装備で、内装は勿論、3列目まで本革シートが奢られ、トリムも本革張りでウッドパネルも備えたフルトリムになっています。
実はこの車、友人の所有する車で、いろいろ観察させてもらうことができました。
至る所の造りが大柄かつしっかりしており、ベース車両であるピックアップの本来の用途を伺わせます。
例えば、ドア内側の開閉用ノブは「ノブ」というよりも「レバー」と呼ぶのが似つかわしい、大きくしっかりしたもので、レバー自体が大きいだけでなく、レバーとドアの内張の隙間も充分です。
おそらく寒冷地での使用や荷扱作業の際、厚手の手袋をはめて指で細かい操作ができない場合のことを想定して設計されているのでしょう。
装備も必要にして充分以上のものが揃っています。
ちなみにこんな装備もあるようですが、日本ではサービスは受けられないようです。
友人の子供が間違ってボタンを押してしまったようですが、サービスは来なかったトカ(笑)。
シートは1列目、2列目は勿論、3列目も大人が座るのに充分なサイズです。
更にこの車はロングボディ(XL)なので、3列目のシートを畳まず着座位置にした状態でも充分な荷室が確保されています(このため、7人乗車で「1ナンバー(貨物車)」登録できる由)。
3列目のシートに座ってみましたが、苦もなく普通の着座姿勢を取ることができます。
その状態で前方を見ると、インパネの位置がかなり遠くに感じられ、この車がフルサイズだということを感じさせられました。
フルサイズのピックアップといえば、以前某所でシボレー・アバランチ(Chevrolet Avalanche)に乗せていただく機会がありました。
そのときにも感じたことですが、気軽に使える頑強な道具としての良さを残したピックアップベースの乗用車というのは、ある意味で最高の実用車だといっていいでしょう。 (流石にデナリ・ラインを「気楽」に使う気にはなれませんが(^_^;)。)
フルサイズは日本の環境では流石に大きすぎますが、このサイズを問題無く使い切れる彼の地では、一番売れている「乗用車」がピックアップだということを、改めて納得させられました。
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