「五稜郭工場」へ行ってきました
「五稜郭工場」は学生の頃、2度ほど見学させて頂いたことがあるので、これで3度目。
(つーか、10数年ぶり!? (^_^;))
毎年、一般公開しているのは知っていましたが、なかなか足を運べずにいたので、今回やっと行けたということになります。
いろいろイベントがありましたが、個人的にはオハ50-5003を使ったトラバーサー(遷車台)体験試乗と、やはり工場内の見学がツボでごさいました。
トラバーサーは普段動かない方向へ車両が動くというのはやっぱりおもしろい。
ワタシの後ろの席にいらしたご婦人(お母さんか施設の引率!?)がお子さんに「ねえ○×ちゃん、横に動く電車に乗ったことある? わたし20ナン年生きてきてはじめて」というのが聞こえてきて、思わず吹き出しそうになりました。
しかし、そういうワタシも30ウン年生きてきて初めての体験。自分のコトを棚に上げて笑ってはイケません。
工場内は桔梗寄り(で、わかりますか(^_^;))の工場から見学。
こちらのほうは台車、車輪、機関関係の修繕場が並んでいます。
台車関係の修繕場では、車輪、車軸および台車の整備前後の状態をを比較できたのがおもしろかったですね。
車両から外されたばかりと思しき使用済みの車輪と、整備完了して軸端等を養生されたものでは、当たり前のことではありますが、その状態に大きな差があるのを興味深く観察させて頂きました。
その隣が機関関係、即ちエンジンやミッション関係の修繕場。
近くにいた職員の方の話だと普段はもっと沢山あるのだそうですが、ここでは、183系DC用の動力用と同系発電用(14系PC搭載のものと同系列の由)がそれぞれ1基。40系DCのものが1基の計3基が整備中でした。
40系のエンジンについては、新潟の新型ということでしたが、最近「鉄」の話題に疎いので詳細は不明です(^_^;)(ちなみにミッション(コンバーター)は日立製らしい)。
ちなみにエンジンのOHは五稜郭では行わないそうで、エンジン単体を苗穂に送るそうです。
トラバーサーを挟んで函館寄りには車体関係の修繕場が並んでいます。
こちらではキハ40、キハ280、キハ183系の中間車等が整備中でした。
相当な重量がある車両が4点支持で宙に浮いている様はなかなか壮観でありました。
車体の下には仮台車が置かれている車両もありました。レーシングカーの転がし用ホイールみたいなもんでしょうか。
キハ40は内装を完全に剥がれた状態になっていたものが1両ありました。雰囲気的には解体では無いとおもわれますが、何か改造でしょうか。
工場内では作業実演(天井クレーン運転、車輪旋盤)もあったようですが、今回はタイムスケジュールを確認していかなかったので、見逃してしまいました。次回は要チェックですね。
あと、781系ECの「ドラえもん海底列車」公開もあり、運転台見たさに見学してきました。
781系ECといえば、個人的には千歳線で運行されている「ライラック」と「エアポート」の印象が強いんですが、こちらの海峡線仕様はそれらとは違った印象を受けたのは意外でした。
「快速エアポート」の「Uシート」対応等の改造が加わった車両よりも、こちらの方がオリジナル度は高いというのが正直な印象です。
流石に「ドラえもん」人気は高く、運転台に辿り着くまで20分近くを要しましたが、普段は見ることのできないものなので、たまには行列してみるのもいいかな、と。
あと、現在休車中(!?)のキハ5856がこのそばにあり、懐かしく眺めていました。
できれば中も見てみたかったですね。
そのほか、ミニSLの運転やら、軌道自転車、レールスター(エンジンつきのやつね)の試乗等のイベントもありましたが、そちらは試乗していないので感想は割愛します(笑)。
今回、この手の一般公開の目玉でもある部品、用品類等の販売は無かったり、DL、ELといった「カマ」の展示が無かったのは残念ではありましたが、場内は家族連れで賑わっていました。
我々のような「おおきなおともだち」はマニアックな企画が無いとついつい「ぬるい!!」と批判をしてしまうものですが、こういったイベントは普段この分野にコアな興味を持っていない層に親しんでもらうのが目的の筈です。
そういった意味ではまずまずのイベントだったのではないかと思っています。
今回は工場内の様子を中心にいろいろ撮影してきましたので、気が向いたら画像を追加掲載したいと思います。
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コメント
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TBから飛んで参りました。
今年の五稜郭車両所の一般公開は確かに物足りなさがありましたね。
今回入場していたキハ40は新潟の新型エンジンと新たな変速機等に機器を取り替えた上で
1700・1800番台に改造されます。まぁ、これが最近の五稜郭車両所のメインの仕事みたいなものですね。
キハ281系は本来苗穂工場で全検なのですが、今年はキハ261系を苗穂工場でノックダウン生産をする関係で
五稜郭車両所で全検をする事になったようです。
因みに、五稜郭に置いてあるのはキハ58ではなくどう形式の北海道用であるキハ56でして、休車ではなく廃車のようです。
私も中が見たかったですが、ドラえもん海底列車を留置した為置く場所が無かった為公開されなかったようです。
来年は公開してほしいですね・・・。
投稿: X-103 | 2005/10/17 18:53
> X-103さん
コメントありがとうございます。
見学コースが限定されていたせいか、ワタシが撮った画像はX-103さんのエントリされた画像と殆ど同じアングルのカットが多いようです。
なので、貴blogでの掲載が終わってから、こちらに掲載するカット選択しようかと【バコッ★】。
> キハ58ではなく
そうですね、キハ56ですよね。
typoでした。エントリ前によく確認しなくては(^_^;)。
> 今回入場していたキハ40は
情報ありがとうございます。なるほど。
> キハ261系を苗穂工場でノックダウン生産をする関係で
富士重工の鉄道車両事業からの撤退の影響ですね。
増備車両はどうするのか気になっていたんですが、
ノックダウンですか。
キハ40のエンジン更新も富士重工撤退の影響があったりするんでしょうかね。
そういえば、JR北海道が、次世代DC用にディーゼル電気式車両の研究開発に着手したというニュースもあったような気がしましたが、どうでしたっけ!?
「鉄道車両にも排出物規制が導入されるために」という取り上げ方だったと思いましたが、実際はこれも富士重撤退の影響なんだろうなあ、と記事を読んだ覚えがありましたが。
投稿: nan | 2005/10/20 00:55
甲種輸送のダイヤから見て、今回のキハ261の鋼体は川重製のようです。
これはある意味富士重撤退の影響な気がします。確か、789系も川重製のが居たような・・・。
キハ40のエンジン更新の件ですが、車両の延命を兼ねているので富士重撤退とは何のかかわりも無いようです。
次世代DCのほうは最近あまり聞きませんね。
まぁ、一種の新技術開発みたいなものなので、こちらも富士重撤退とはあまり関係が無いようです。
投稿: X-103 | 2005/10/20 16:49