「日本丸」出航
こちらのエントリでもご紹介した通り、10/22(土)より函館港西埠頭に接岸していた、独立行政法人 航海訓練所所属の練習帆船「日本丸」が出航しました。
気温はそれほど高くはありませんでしたが、風もなく穏やかなお天気の中、日本丸の見送りに多くの市民が駆けつけました。その中でも一番の「団体さん」は昨日見学したお礼に駆けつけた弥生小学校全校児童かな。
出航前にはセレモニーが行われ、函館市側と日本丸側の双方からの挨拶がありました。
その後、出航準備が完了後、本日のハイライトである「登檣礼(とうしょうれい)」がはじまります。
これは、乗員がマストに登り帆桁に立って、脱帽、礼をするというものです(こちらの説明が分かり易いかな)。
まず、実習生が号令に従い、各マストに登り始めます。
「登檣礼」の号令から、各実習生が位置に着くまで、6分位要したでしょうか。
個人的には以外に速いと思いましたが、如何でしょう。
この後、「脱帽」、「ごきげんよう」の挨拶をするわけですが、その合図を出すのは、船首のマスト(バウスプリット)の先端に居る実習生の役目。
各実習生が位置に着いたのを確認した後、彼の「脱帽」の号令で全員脱帽、帽子を胸の前に置きます。
その後、「ごきげんよう」の号令で、帽子を持った手を掲げ、元気に「ごきげんよう!」と声を出します。
この動作を3度繰り返し、「着帽」の号令を聞いて、登檣礼は終了。
実習生は甲板に戻り、今度は「登舷礼」の位置に着きます。
ちなみに降りるのは登るのより、もっと速かったような気がします。
実習生が登舷礼の位置に着いたところで、既に準備済みだった左舷のタグボートが日本丸を曳き、日本丸は離岸します。
そして、今度は「帽振れ」の号令で、乗員全員が脱帽し岸に向かって帽子を振ります。
登舷礼も作法は知っていましたが、今回始めてみることができました。勿論、登檣礼もですが。
岸では函館市消防の音楽隊が日本丸を見送ります。
弥生小学校の子供たちも手作りのボードや、「ごきげんよう」と声を出して見送っていました。
ところで、「ごきげんよう」という挨拶。日常生活では殆ど使わない言葉だからか、子供たちは結構おもしろがっていたようです。
さて、日本丸はこの後、博多、鹿児島、神戸を経て、12月中旬に母港である横浜へ戻り、年明けにホノルルへ向うという実習のスケジュールが組まれているようです。
おそらくホノルルに旅立つ頃には、まだ初々しさも残っていた実習生達も逞しさを備えていくのでしょう。
残りの実習期間の無事をお祈りしたいと思います。
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