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2007/11/11

由緒正しき色物

さて、「色物(いろもの、いろもん)」という言葉がございまして、これが「寄席において落語と講談以外の芸、特に音曲を指す」(Wikipedia)というのは、皆さんご存じの通り。
勿論、ワタシも存じておりました。

しかし、かの国立劇場「寄席囃子」演奏者を養成する事業を実施しているということは、この度初めて知りました。
ついでに「俗曲師」という言葉があることも、知りませんでした。 

その研修の卒業生にして、俗曲師であるのが、今回ご紹介するうめ吉(桧山うめ吉)さんであります。

以前、札幌市内の某レコード店の棚で、この方のCDを見つけたことがあるんですが、ジャケのデザインにやや際物の匂いを感じたため、すぐに手に取らずにおりました。
しかしずっと気になっていたため、調べてみたら際物どころか正統派。情報をみればみるほど、気になるので入手した次第。

既に8枚ほどCDもリリースされていて、都内の某店店頭にもいくつかありましたが、馴染みのある選曲と、おまけにDVDも付いているということで、この「お座敷小唄」を。

聴いてみると、「センスいいなあ」というのが第一印象。
M1「お座敷小唄」はややアシッドジャズ風味入り、M2の「月がとっても青いから」は、途中「ムーンライトセレナーデ」を引用したりといった、「イマ風」の仕立て。
DVDに納められたこれらのPV映像は、やや際物っぽさも感じさせますが、音の方は悪趣味になりかねないところをこらえて、巧くまとめていると思います。
M3は「三味線ブギウギ」。こちらもジャズ風味入りですが、原曲の朗らかな感じをよく生かした仕上げ方になっていると思います。
M4は「山中節」。おそらくこれが、この方の本領なのだと思われますが、庶民の音曲を三味線をつま弾きながら唄い、ときには踊るというのが「俗曲師」の定義だとすると、その他の曲も、ある意味本来の姿なのカモ知れません。

小唄、というか俗曲を取り上げていることもあり、なんとも「ゆるい」感じが全体を支配しているミニアルバムですが、これがなんとも心地よく、気が付くと繰り返し聞いている1枚になっております。

近いうちに、そのほかの音盤も手に入れようと思っていますが、入り口として、まずまずの選択だったのではないかと、自画自賛しております(笑)。

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