「天才」長谷見昌弘
「レーシングオン」No.424の特集は「長谷見昌弘」。
普段は同誌をあまり手を取る機会はありませんが、ワタシが敬愛して止まない「世界一」のドライバー長谷見さんの特集とあっては、買わずにいられますまい(笑)。
全体を通じて、これまでメディアを通して知っていた「長谷見昌弘」像を裏打ちする内容だといえましょう。
その中でも白眉は、赤井邦彦氏によえる「長谷見昌弘という青春 幻のF1企画書」でしょう。
詳しくは本書をお読みいただきたいと思いますが、’78年に「あの」テディ・イップ翁率いるセオドールレーシングのシートに、長谷見さんを乗せようとしていたという活動があったとは。驚きでありました。もしも実現していたら、文中にもありますが、日本のモーターレーシングの歴史は、別な進路を辿っていたかも知れません。
それ以外にも、驚きだったのは、あの「グループC」スカイラインが、長谷見さんの企画だったということ。
既にポルシェ956という、完成した「お手本」がありながら、フロントエンジン・リアドライブという、特異な形態で出現したグループCカーのことです。
あれが’82年のキャラミに出場したクルマと同一のものであった、ということは、今回初めて知りました。
当時から時節をまるで無視したかのような構成のマシンで、成績もふるわず、苦労したはずなのに、長谷見さんにとって思い入れのあるマシンということは実に意外でありました。
全体として、なにやら「日本のレース100選」の副読本的匂いもする構成の特集ではありましたが、長谷見さんのファンにとっては、楽しめる内容となっており、必携の一冊であるといえましょう。
さて、余談ですが、今回の特集内にハセミモータースポーツの広告が目立ちます。
まさかこの特集自体が長谷見さんの「持ち込み」企画ってことはないですよね(笑)。
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コメント
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今ごろ立ち読みしてきました(笑)。
お持ちになっている2輪車のラインナップ、なかなか渋いですねえ。さすがです。
投稿: akira isida | 2008/02/17 17:10
>isidaさん
>お持ちになっている2輪車のラインナップ
ですよねえ。
個人的な趣味と被る車種もあって、なんだか嬉しくなってしまいました。
投稿: nan | 2008/02/18 05:04