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2009/03/10

UNIXとCがあれば、なんにもいらない

IT総合学部長 石田晴久の逝去について (サイバー大学)

久しぶりにお名前をお見かけしたと思ったら、こんな話題とは。残念です。
72歳だったそうです。

石田先生といえば、元東大大型計算機センター教授という肩書きがしっくりくる方が多いのではないでしょうか。
ここでワタシが説明するまでもなく、日本にUNIXとC言語を普及させた最大の功労者といって差し支えないでしょう。
特に後者については、その「原典」たる「プログラミング言語C」(通称「K&R」)を翻訳して、日本に紹介した功績は計り知れないものがありと思います。

K&Rは第1版からお世話になりましたが、自分で買ったのは第2版から。
第2版の木口が手垢にまみれて、全体的にへたりが目立つ頃に第3版が出たので、これも買いました。

近年は流石に開く機会が激減しましたが、未だ「座右の書」であります。
アスキーの「入門・応用・実用C言語」から入った者にとっては、最初は難解な本だと思いましたが、C言語に慣れるに従って「原典」の有り難みを感じたものです。
未だに業界の端くれのささくれあたりで、辛うじて食べさせて頂けている理由の一つには、あの本から教わったことが薄っぺらながらも身に付いている御蔭だと思っています。
少なくともC言語で飯を食った覚えのある人間なら、石田先生に足を向けて寝られない筈です。

どの版の訳者あとがきだったか忘れましたが「もしも無人島に行くことがあれば、UNIXとCがあれば、なんにもいらない」という意味のことが書かれていたと記憶しています。
これを読んだとき、これが「本当のハッカー」(ハッカー≠クラッカー)というものなのだと感動した覚えがあります。

あちらにもUNIXとCがあることを願い、心よりお悔やみ申し上げます。
ありがとうございます。そして、さようなら。

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