護衛艦いなづま (DD-105)
早速、お邪魔してみましょう。
きりしまは階段を昇らなければいけなかったんですが、いなづまはそれがないので楽ですね。
と、ここまで読んで「何かおかしい」と思った方は鋭い。
実はいなづまは、きりしまの後方に停泊していたのですが、接岸しておらず、左の画像のように同時に公開されていた護衛艦ひえい(DDH-142)の隣に停泊していました。
(確か、こういう停泊方法を示す専門用語があったはずですが、失念しました。おしえて、えらいひと(^_^;))
ということで、乗艦口から脇に目をやるとこんな感じ。
いつも思うことですが、人力で移動可能な小さな舟ならいざ知らず、こんな全長150m以上の艦をこんな隙間無く並べるなんて。
一体何をどうすれば、こんなことができるのか、考えただけで夜も眠れなくなっちゃいます(春日三球さんかいっ)。
余談はさておき、いなづまは「むらさめ」型汎用護衛艦の第5番艦。艦番号はDD-105。
汎用護衛艦はその名の通り、海上自衛隊の護衛艦の中でも質量的に主力となる艦種で、話題のインド洋へも派遣されています。本艦も2002年と2006年に派遣されているようで、艦内にそのことを記念するプレートなどがありました。
ちなみに「いなづま」という名前は、旧海軍時代の「電」(雷、吹雪型駆逐艦)から数えて4代目。海上自衛隊ではいかづち型2番艦(DE-203)から数えて2代目にあたるそうです。
#ちなみに先代のDE-203いなづまは、なにやら函館にも変わった縁があったようです。
イージスシステムの肝となるフェーズドアレイレーダーによって形状が決定されたきりしまと較べると、本艦の艦橋はよく見慣れた護衛艦のそれであります。
艦橋の正面にはCIWSが。
ちなみ本艦も対空、対潜システムにはVLSを採用。
艦橋の正面にその扉が並んでいます。
そして、その更に前方には速射砲。
本艦が搭載する速射砲はきりしまと較べると少々小振りな76mm砲。
ころんと丸い砲塔がなかなかカワイイではありませんか。これって萌え!?
#萌えの用法を間違っています。しかもカワイイなんて、代物ではありません>自分。
そしてきりしまで気になった排莢装置の部分はこんな感じ。
なんだか「あかんべぇ」をしているようです(だからそういう表現はよせと ^_^;)。
ちなみに、この76mm砲塔、塗装が綺麗で、中の装置もピカピカな感じを受けました。もしかしたら点検したばかりでしょうか。
艦対艦ミサイルシステムはきりしまのハープーンよりも優れた性能を持つといわれる、国産の90艦対艦誘導弾(SSM-1B)を装備していますが、画像を撮り忘れましたm(__)m。
#下の画像の中央部分に写っている「筒」が「それ」ですが、よく判りませんよね(^_^;)。
その他、魚雷発射管はきりしまと同様。
建造年度がきりしまと近いため、各種の装備品も似たものが多かったのに気付きました。
判り難いとは思いますが、これは他の艦船と舷側を並べて補給をする、いわゆるハイラインの際に使用する装置のようです。
(脇の注意事項を書いた表示板にはそのような説明がありました)
この画像の下側を支点に立ち上がっている部分が倒れてきて、白い爪状の突起がある部分が、そこをレールとして移動するようです。おそらくはこの部分に補給用のパイプ等を固定して保持するのでしょう。
写真などでハイライン作業は見て、そういうことがあると知ってはいましたが、こういった装置があるとは知りませんでした。
さて、現用の汎用護衛艦といえば、勿論こんな装備も持っています。
こちらの中に収まる装備については、またエントリを改めます。
左の画像は、マストの構造物の下にあった鐘。
調べてみたところ「時鐘」というそうですね。
もしかしたら、法規上定められた装備なのかも知れませんが、最新の技術でなりたっている艦の上に、ある意味でアナクロさを感じさせる装備があることにおもしろさを感じます。それは法規上定められた装備なのかも知れませんが、
« 護衛艦きりしま (DDG-174) | トップページ | 護衛艦ひえい (DDH-142) »
コメント
この記事へのコメントは終了しました。
>>こういう停泊方法を示す専門用語が
「メザシ」という説がありますが,ホントかな
号鐘については,こちらの第4章
http://law.e-gov.go.jp/htmldata/S52/S52HO062.html
全長100m超えると,銅鑼も必要だそうです.
投稿: akira isida | 2009/08/03 21:14