YAMAHA VMAX Special Exhibition
何やら最近バタバタしていて、ネタがありません。
そんなときは、旧いネタにでもお付き合い頂ければと存じます(^_^;)。
いつもコメントを頂いているisidaさんのblogのエントリ「GOOD DESIGN EXPOのクルマ達」に、オリジナル登場以来、24年ぶりにフルモデルチェンジされたヤマハVMAXの姿があったのを観て、思い出したネタを。
そのフルモデルチェンジに伴い、5月から6月にかけて東京六本木のAXISビルの地下で「The Art of Engineering 〜VMAXスペシャルエキシビション〜 」と題した展示会が開催されていました。
知人とAXISビルと立ち寄った際に偶然に出会わせた展示会ではありましたが、新旧のVMAXを比較することができたのは勿論のこと、普段は眼にすることができないようなカットモデルや、細部の技術解説等もあり、興味深く見学させて頂きました。
特にカットモデルからは、イマドキのモーターサイクルが要求される要件の厳しさを感じさせる要素を観察することが出来、感心させられました。
また、細部に渡る作り手側のこだわりも充分に感じることができました。
おそらくは多くのVMAXファンに新型も受け入れられることと思います。
さて、今思えばVMAXの登場は衝撃的でありました。
それまでの日本製のモーターサイクルが、「ヨーロピアン」と「アメリカン」の2つの軸の中で形が決められていた中で、アメリカンの文化である「ドラッグスター」のイメージを基にしながらも、単にその亜種ではない独自性を持っていたように思います。
それは、それまでなかったドラッグスターをモチーフにしただけでなく、同じくそれまではっきりと表現されることのなかった「暴力性」ともいえるイメージを具現化したことだと思っています。
モーターサイクルは、ここでは書ききれないほど多くの魅力を持っています。実はその中には、物理的な不安定さからくる危険性のようなものや、その力、速度、そして機構が剥き出しになっていることからくる暴力性のようなものも、その中に含まれているといえるでしょう。
その「負の魅力」ともいえるイメージを、カスタムメイドならいざ知らず、大量生産を目的に作られたモーターサイクルで、はっきりと提示しているようにみえたことに、当時は驚いたことを記憶しています。
それも前述の単にアメリカンの亜種で留まらなかった理由の一つだと思っています。
VMAXのヒット後、フォロワーがなかったわけではありませんが、長続きしたものはなかったように思います。
そういう意味でも、このモデルはヤマハの歴史は勿論のこと、世界のモーターサイクル史の中でも記憶に残すべきモデルだといっていいのではないでしょうか。
コメント
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VMAXは乗ったことないですが、ちょっと真似できないデザインで興味はあります。
インパクトの強いデザインで、ハヤブサと並び人気の日本車ですよね。
投稿: さとし | 2009/09/08 07:15
足つき性が良くて,ハンドルバーが近いので小柄なライダーでも乗りやすいビッグバイクという評判もありました.確かに副業先にも160cmクラスの女性ライダーでV-MAXのオーナーがいました.
同時期に出たFZX750のデザインも洗練されていて好きだったのですが,残念ながら「教習所のナナハン」というイメージになってしまいましたねえ.
投稿: akira isida | 2009/09/08 22:27