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2010/11/28

先行上映

2010/11/28「海炭市叙景」パンフレットより思えば、自分にとって、映画の先行上映などという言葉は、これまでに縁のないもの。

それが近場で体験できるということも、何かの機会と思い、市内の小さな映画館へ足を運んでみました。

「海炭市叙景」 (作品公式サイト)
第23回東京国際映画祭コンペティション正式出品作品

2010年 / 日本映画 / カラー / 35mm / DTSステレオ / 152分
監督 熊切和嘉。原作 佐藤泰志。音楽 ジム・オルーク。

とりあえずの感想。

  • 臨場感のある進水式のシーンは一見の価値あり。
  • 函館市交通局1006号の最後の雄姿も一見の価値有り。

とは、乗物ヲタの戯言(笑)。
以下、ちょっとだけ真面目に感想を。

身も蓋もない表現ではありますが「暗い」話ばかり詰まった映画であります。
しかも、最近よく使われる言葉である「閉塞感」でいっぱい。

この映画の製作にまつわるストーリーを見聞きしていたということと、自分の住む街がモデル、舞台になっていることを知っていて、映画の中に出てくる情景に馴染みがあったという予備知識があったことを差し引いても、お気楽に観るには、やや辛い部類の映画でしょう。

それでも、152分という尺を飽きずに集中して見終わることができたのは、力のある映像と内容を持っていたということではないかと。

詳しく書くとネタバレになりますが、随分前に書かれた原作ではありますが、その中に描かれた地方都市に於ける閉塞感ということは、未だに現在進行形で我々の身近にあり、しかもそれがこの国の雰囲気として拡大しつつあり、我々の身近な課題となっています。それを、ある意味「そのまま」切り取って提示したことが、この映画の「力」であるような気がします。

市民主導で企画、製作されたことが大きく取り上げられる本作ではありますが、監督以下、スタッフはプロの仕事をしており、アマチュアのキャストを含めて、完成度の高い作品になっていることも、飽きずに集中できた理由でしょう。

最近は資金の問題も含め、デジタルで撮影、プロセスもデジタルという映画が多いようですが、本作は35mmでの撮影。
結果的にフィルムの粒子の粗さが、作品にマッチしていたような気がします。
特に夜と室内のシーンでは、解像度、感度が高いデジタルカメラで粒子感が無い映像だった場合、内容の暗さがもっと直接的になっていたかも知れず、これも作品に好印象を持った理由かも。

短編とか、オムニバス、散文的映画に慣れている必要はあると思いますが、一見の価値はあるのではないかと。

さて、珍しく真面目な話を書いたので、以下はとりとめのないネタ的感想を。実際に観た方だけ含み笑いしてみてください。これから観る方は何のことか探してみてください。

  • 作品中で繰り返し流されるドック合理化に関する経営陣の記者会見のニュース映像。その「経営陣」には製作委員会の某氏のお姿も。その表情が「この映画、うまくいかなかったら、どうしよう」と思っているように見えたのは穿ちすぎですか(^_^;)。
  • ニュース映像といえば、冒頭のエピソードのそれ。おそらくNHK提供の空撮(または函館山からの)映像と思われますが、某社さんからよく許可が出たな、と。でも、現場至近での映像もあったはずなので、それよりも生々しさが無いので許可が出たのかな?
  • パンフレットを見てびっくり。某エピソードって実名そのままなのか。こちらもそのまま名前を使わせたのは太っ腹としかいいようがないm(__)m。
  • 土地勘のある人間には、数点ツッコミどころのある箇所もあり。土地勘のない方は、それを探してみるのも一興かと。
  • 因みにオール函館(とその周辺)ロケと思われていますが、一カ所だけ違う建物があり。これは流石に致し方ない。でも、原作者が執筆中には「それ」は市内にあったはず。個人的にも「そこ」に1度だけ行った記憶があります。

と、いうことで、2010/12/18より、全国で順次公開されるようです。
御用とお急ぎでない方は、是非。

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