Racers Vol.56
Racers Vol.56 「ヨシムラGSX-Rの格闘」を落掌。
ヨシムラ(とスズキ)にとって待ち望んだ軽量ハイパワーの「油冷機」。
ストリートやライトチューンレベルでは、その軽量のメリットを享受できた油冷機が、レースの世界で勝ち続けようとしたとき、その特性故に軽量さを失いデメリットが目立つようになった時期のストーリー。
1989年の「賞金稼ぎ」ダグ・ポーレンによる全日本TT-F1とF3のダブルタイトル獲得を絶頂に、その後はライバルの水冷勢の熟成、進化により不利になっていく中で、いかにヨシムラが細かい積み上げで格闘を続けていたかというのがよくわかる内容。
特に1990年の鈴鹿8耐で「3気筒」になったエンジンの写真(P34,35)を見るだけでも買う価値があるかと。
Racersでのヨシムラ特集としては、油冷前史としての空冷時代(Vol.28)、そしてメリットを享受した登場当時(Vol.05)、そして水冷、SBK時代(Vol.45)も併せて読むと立体的にヨシムラの取り組み(と変遷)が見えてきます。
お持ちの方はこれらの再読を、お持ち出ない方は是非併せて読まれることもお勧めします。
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