形態は機能に従う
Ineos Grenadier Debuts As A 'Form-Follows-Function' Off-Roader (moter1.com)
イネオス・サイクリングのスポンサーであるイネオスが、機能重視のオフローダー「グレナディア(Grenadier:擲弾兵)」を作るために自動車メーカーを立ち上げ、そのプロトタイプを公開したという話題。
見るからにアレだ、と思ったら、元々は「オリジナル」ディフェンダーの権利を買い取ろうとしていたようですね。
それにしてもイネオスのCEOが冒険家としての顔も持っていたというのは知りませんでした。
と、いうことで、以下、勝手に訳してみました。
まだ試験段階だが、ディフェンダーをテーマにしたデザインが公式に発表された。
これをディフェンダーと呼んではならない。
そう、イギリスの億万長者、ジェームズ・アーサー・ラットクリフ卿は、ランドローバーから旧型ディフェンダーの権利を買い取ろうとしたのが当初の目論見だった。その努力は失敗したため、彼はチームを結成して、これを作った。それがイネオス・グレナディア(擲弾兵)だ。
かつてのディフェンダーに似ている点は確かにあるが、このオフローダは一から作られた独自の獣なのだ。
あなたが頭金をかき集める前に知っておいた方がいいことがある。グレナディアのデザインがデビューしたとはいえ、これはまだ開発中のプロジェクトなのだ。
イネオスは、プロトタイプに迷彩柄を纏わせて秘密にしておく代わりに、早期にデザインを公開して、あまり遠回りしないようにしたのだ。
イネオス・オートモビルのCEOであるディルク・ハイルマン氏によると、これはイネオスが「新しいビジネスで、新しいブランドを構築しており、人々とこのエキサイティングな旅を共にしたい」ために行われたのだという。正直にいって、そんなシンプルで爽やかなコンセプトに反論するのは難しいことだ。
残念ながら、現時点ではグレナディアについての情報はほとんどない。
デザインは明らかに古いディフェンダーにオマージュを捧げたものだが、似ているのはそこまでだ。イネオスは、特徴的な丸いヘッドライトやテールライトを同一デザインにするなど、コスト削減を図りながら、グレナディアを独自の車両として一から設計、製作されている。
また、グレナディアを所有する体験においては、パーソナライズが重要な要素となっており、高度なカスタマイズが可能になっている。これは、工場出荷時のオプションだけでなく、工場製やサードパーティ製のアドオンにも当てはまることだ。
イネオスは、4x4のオーナーが自分たちの道具をカスタマイズするのが好きなのかを、よく知っているようだ。そのために、グレナディアははっきりとした目的を持った、パーパスビルド、実用主義的なオフローダーだとイネオスは言う。
ベルトラインには保護のためのラバートリムを採用している。リアはオフセットされた観音開きのドアが特徴で、左側には小物にアクセスするための小さなドアも付いている。両方のドアが開くので、グレナディアはヨーロッパサイズのパレットを中に入れて運べるとイネオスは言う。
内側については、今のところ共有できる情報は全くない。
グレナディアのパワートレインも同様だが、上のプレス写真の中には、前後に固定軸があるようにも見える。2本の輝くエキゾーストの先端は、少なくともボンネットの下には、適度なパワーを持っていることを示唆している。
これから、イネオスはグレナディアのテスト車両を1年間の開発プログラムのために路上と路外で使用することになる。目標は180万キロ(118万8,468マイル)まで積み上げながら、改善点を洗い出していくことだ。そのため、公式の発売日や予想される価格帯は判明していない。
今の時点では、上でハイルマンが言っていたように、私たちは旅をはじめたばかりなのだ。
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