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2023/12/31

今年読んだ本 (その2・文庫)

自分用の備忘録も兼ねて、今年読んだ本を晒してみる。
新書の次は文庫。

編者松田哲夫さんが編者解説で記している通り、漫画家と江戸風俗研究家としての『二刀流』をどのように使いこなしていたのか、それを比較して読むことで何か見えてくるものがあるのではないかということから編まれたアンソロジー。
今彼女が健在だったら、どのようにこの世の中を眺めたのだろうかという、杉浦さんの文章を読んでいていつも思うことを思う。
改めて漫画を見直してみると、吉田秋生さんあたりの影響を感じたりしたのが、新しい発見だったり。
杉浦日向子入門向けにも良い本だと思う。お勧め。



著者 : 野村萬斎
筑摩書房
発売日 : 2023-09-15

恥ずかしながら、著者がこんなに面白い文章を書く人だという認識がなかった。失敗である。
自らを明治から続く野村万蔵家の伝統を『プログラミング』された『サイボーグ』であるとする考え方が面白い。
芸能、芸術の世界では型にはまらないことをよしとするところがあるが、伝統芸能の世界では先ず型を正しく演じることによって、そこから産まれる新しいことがあるというのも興味深いところ。
能での身体の使い方では骨盤を立てない等々、まだまだ知らないことは沢山あると感じされられたりも。



著者 : 向田邦子
新潮社
発売日 :

後述の『還暦着物日記』に収められていた『向田邦子の着物』の中で取り上げられていたので、手に取って見た。
小説として読むと、全体を通したリズム感とか、やや素っ気ない感じもあるが、脚本のためのアイディアをまとめたものだと考えると納得できる内容。
TVの画面からはわからなかった、当時まだ僅かな残り香としてあった江戸の風俗に憧れ、懐かしんでいたのが、この作品の趣旨であったのかなと思う。



著者 : 群ようこ
文藝春秋
発売日 : 2021-12-07

感想はこちらにまとめてあります。



著者 : 中野翠
文藝春秋
発売日 : 2022-01-04

久し振りに中野翆さんの著作を続けて読む。このような達観しながら老いていけるのだろうかと思ったり。



著者 : 片山杜秀
新潮社
発売日 : 2023-01-30

小松左京、司馬遼太郎、小津安二郎という、一見関係が無さそうに見える3人の創作者を通じて、昭和の日本を眺めてみるという面白い切り口の著作。関係なさそうでいて、色々共通点も見いだされるところが、年齢の幅はありながらも、同じ時代を生きた故か。



講談社
発売日 : 1976-11-10

割と気まぐれに手に取って見た一冊。書かれた時期が戦前とあって、やや読み難い文体だったりもするが、当時の学者が何を考えていたのかを知る一助になる著書のように感じた。



講談社
発売日 : 1998-06-04

著者の『まくら』を集めた本。口語そのままで記されているため、やや読み難いというか、氏独特のリズムが感じられない気が。
矢張り落語は、間を含めたリズムが重要だということを再認識。



著者 : 藤森照信
中央公論新社
発売日 : 2021-08-20

著者の一人、藤森照信氏が自分は近代以降が専門だといいながら、それ以前の建築を現場で見ながら解説している一冊。
対話形式の内容になっているが、その相手は日本画家の山口晃氏。個人的には山口氏の博識振りと、画家ならではの視点が興味深かった。



著者 : 和田誠
中央公論新社
発売日 : 2020-02-20

感想はこちら



著者 : 大塚康生
文藝春秋
発売日 : 2013-04-10

ジブリ文庫から出てはいるが、実際にはジブリだけではなく著者のアニメーターとしてのキャリアを辿る作家としての自叙伝的な性格が強い一冊。
日本の映画、TVでのアニメーションの黎明期から成熟期までを生きた氏ならではの視点からの語りが面白かった。



著者 : 小林英夫
講談社
発売日 : 2015-04-11

以前買ってあって積読状態になっていたものを再読。
善し悪しはともかく、今これだけの調査、分析力を持つ組織が日本にあるのかと考えたりも。
あと、思想的背景を問わず優秀な人材が集まったが故に、あの時代の政府との折り合いが悪くなって、終焉を辿ることになってしまったというのも皮肉な話だと感じたり。



角川書店
発売日 : 2000-05-24

これも積読だったものを再読。
今の目で見るとやや辛い部分もあるが、それでも魅力を失っていないのは、この物語がファンタジーとして優れているからですね。

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