ディーノ206GTは純粋なロードカーとしては、フェラーリにとって初めてのミッドシップ・カーでありました。
そのアルミボディは、スカリエッティによるもの。
他のフェラーリのロードカーと同様、殆どを職人の手作業によって成形していくという手間のかかる方法だったため、年間150台程度の生産に留まっていました。
その素晴らしいスタイリングとハンドリングから人気を博すようになった「ピッコロ・フェラーリ」の生産性の向上と主に北米市場から寄せられたモアパワーの要望に応えるため、フィアットの協力による本格的な量産体制によるボディと排気量を拡大したエンジンを得た、246GTが1969年にデビューすることになります。