1969年モーガン・プラス8(Morgan Plus 8)です。
スポーティーな3輪車のメーカーとして名を馳せたモーガン初の4輪車として1936年に発表された4/4(4気筒エンジン/4ホイールの意)がルーツ。
4/4は一旦生産中止となり、1950年にシャシーが延長され、ヘッドライトがフェンダーに埋め込まれるなど、「近代化」したプラス4(Plus 4)に生まれ変わります(4/4も1955年に復活)。
しかし、プラス4に搭載していたトライアンフ製直4OHVエンジンの供給が途絶えたため、ローバー製V8に換装し、僅かにホイールベース、トレッドなどを拡げたのが、1968年に登場した、このプラス8です。
プラス8は現在は生産を終了してしまいましたが、4/4とプラス4が生産されていますので、唯一新車で買うことの出来る1930年代の車ということになります。
また、外部の資本が入らずにファミリー企業のまま存続している自動車メーカーというのは、英国では最早モーガンのみだそうです。
いろいろな意味で、彼の国の懐の深さを感じさせるエピソードに富んだ車と、メーカーのような気がします。
P.S.
当blogからもリンクさせて頂いている、「ひと・くるま・ばいく」さんで、モーガンの生産風景をご覧いただけます。
モーガン / MORGAN (2)
モーガン / MORGAN (3)
モーガン / MORGAN (4)
頭では判っていても、実際に木骨を組んでいるのを見ると、やっぱり凄い車というかメーカーだなあ、と(^_^;)。