1971年式いすゞ117クーペ(Isuzu 117 Coupe)です。

原型は1966年のジュネーヴ・ショーに出品された「ギア-いすゞ117スポーツ」。
同年発表の117(市販名「フローリアン(Florian)」)をベースとし、ギア時代のジョルジェット・ジウジアーロがスタイルを手がけた流麗なクーペでした。

これを基にフロント部の造形などを中心に僅かな修正を加えて量産化されたのが、この117クーペです。
但し、量産といっても、実際はセミ・ハンドメイド的なラインだったこともあり、いすゞがGMと提携後に生産工程の大幅な見直しが行われた1973年のマイナーチェンジ移行のモデルと区別するために、それ以前のモデルは通称「ハンドメイド」と呼ばれています。

この個体も、勿論「ハンドメイド」の1台。
オリジナルのままか、レストアされたものかどうかは判りませんが、とても綺麗な1台でありました。