この角度が、117クーペが最も魅力的に見える角度ではないでしょうか。
この種のクーペとしては大きめのグリーンハウスと、車体のボリュームのバランスがこの車の魅力だと思います。

余談ですが、117クーペの原型である「ギア-いすゞ117スポート」がデビューした、1966年のジュネーヴ・ショーは例年に無い「豊作」の年だったようです。

当時このショーを取り上げたCARグラフィック誌の1966年6月号(通巻51号)の特集記事は、以下のような序文ではじまります。


「今年のジューネーヴ・ショーは過去長年にわたるうちでも最上のもので数種の新型車と、幾つかの既存車種の興味深いヴァリエーションと、沢山のカスタム・ボディとスタイリング実験車がみられた。」


それもそのはず、量産車では、アルファロメオ1600スパイダー(後の「デュエット」)、BMW1600、フェラーリ330GTC(Ferrari 330GTC)、フェラーリ・カルフォルニア・スパイダー(Ferrari Carfornia)が発表されています。変わったところではサーブ・ソネットII(SAAB Sonett II)の生産型もここがデビューでした

量産型のプロトタイプは、117スポート以外に、ランボルギーニP400ミウラ(Lanborghini P400 Miura)が、前年のトリノ・ショーで発表済みのベアシャシーにベルトーネによるボディを架装したものがお披露目されています。

カスタムを含むショーカーでは、なんといってもベルトーネがカスタムメイクしたポルシェ911のスパイダーが白眉でしょう。その他には少量生産されたギア450SS(Ghia 450SS)、ヴォクスホールXVR(Vauxholl XVR)等が発表されています。

どのような巡り合わせかは判りませんが、、このように重要なモデルの発表が重なるショーというのがあるもので、その度に現場で観ることができたならと思うことがあります。
前述のCG誌の記事を眺めてみると、タイムマシンがあったなら1966年のジュネーヴ・ショーも行ってみたいと思わせるものがありますね。