第1次世界大戦前に於ける同社の代表的なモデルであり、「世界最高の自動車(The best car in the world)」とまで賞された名車「シルヴァー・ゴースト(Silver Ghost)」の後継モデルとして1925年に登場したのが、この「ファンタムI(Phantom I)」です。
当時の高級車の常として、メーカーはエンジンを含むベアシャシーのみを販売し、それを購入したオーナーはコーチワーカーに好みのボディを架装させていたわけですが、このクルマは前後席が独立した4座のカブリオレボディを架装しており、その背後にはがっしりとした取り外し可能な大きなトランクを背負っています。
さて、このボディを注文した主が、このクルマで楽しんだのは、ブリテン島のカントリーロードか、はたまたドーバーを超えて温暖な地方を目指してのグランドツーリングか。そして、そのパセンジャーシートにいたのは、いかなるご婦人か。
想像は果てなく楽しいものであります。