現在、わたしたちが親しみ、利用している自動車は一部の例外を除いて、その殆どが工場で大量生産されたものだといっても差し支えないでしょう。
当初から大量生産されることを目的として開発、生産され、自動車の世界に最初の価格破壊をもたらし、「フォーディズム」という言葉を生み出したのが、このT型フォード(Ford model T)です。
この車こそ、現在大量生産されている全ての自動車の始祖であるといっていいでしょう。
クラシックカーミュージアム函館には、そのT型フォードが複数所蔵、展示されています。
現在展示されているのは、ツーリングが2台、ロードスター(スピードスター)、セダン、トラックがそれぞれ1台の計6台。
入り口付近に置かれたこの1911年型のツーリングは、鮮やかな赤に、黒の座席と幌という仕立て。そして白のタイヤもなかなかお洒落です。
アセチレンランプや、手押し式(!!)の警笛などの装備品も時代を偲ばせます。