「スーパーソニックライン」と銘打ったシャープなスタイルで人気を博した3代目ブルーバードです。
このドローイングは、生産された510型とは異なる点が多くありますが、既にスクウェアでクリーンなラインを指向し検討されていたことが判ります。
SOHCエンジン、4輪独立懸架をはじめとする当時の小型車としては先進的かつ高度なメカニズムを備えた同車は、その後の「技術の日産」の評判を確固とした日本車史上に輝く傑作車です。
国内ではライバルのコロナを圧倒するなど好評をえましたが、北米市場でも "Five Ten" と呼ばれて、フェアレディZと並んでその後の北米市場での日産車躍進の原動力となったモデルでした。
ちなみにその後、80年代の日産が不振の時期、思い出したように四角いクルマが発表される度、「510の陰に怯えている」と囁かれたりもしました。
個人的にも子供の頃にサファリラリーでのサファリラリーの総合優勝等のイメージや、同時期の他社同クラスのモデルよりも垢抜けた印象があったことで好きなクルマの一台でした。
その後、会社の同僚が手に入れて、よく乗せてもらう機会があったことなどから、身近に感じられた一台でもあります。
(8/14追記)
このエントリにisidaさんから頂戴したコメントで、このドローイングでは、未だ三角窓が残っているということに気が付きました。日本車としては最初に三角窓が廃止されたモデルも、検討段階では三角窓が残っていた時期があったということになります。
#isidaさんご指摘ありがとうございました。